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2007年 マレーシア・チャリティ公演の経緯 

天童よしみのマレイシア・チャリティ公演

2007年8月3日(金)夕刻、私はマレイシア・クアラルンプールの空港に降り立った。
予期せぬことながらそこには百名を超える人たちが私のキャラクター印の小旗を
手に持っての大歓迎を受けました。

私のマレイシア公演は、現地企業もKeing Hing Industry(建興工業有限公司)
ヤップ社長(Yap Toon Choy)の招聘によるものでした。
これには次のような経緯がありました。
私の叔父(小阪博昭)がマレイシア松下電器の社長を務めていた頃、
KHI社は金属部品をマレイシア松下電器へ納入するサプライヤーでした。
その取引を通じて両社は深い関係があり、その関係はヤップ社長と叔父のトップ同士間にも自ずと
ビジネス上の強い信頼関係を生んだわけです。

やがてマレイシアでの任期を終えた叔父は松下本社へ帰任しました。
一方、ヤップ社長も現地で順調に業容を伸ばし、現在では従業員800名を擁する
現地有数の金属部品加工メーカーとして成長を続けており、
ベトナムのハノイにも進出をしていて3年前からはガス器具の製造も行っている。

このようにKHI社の事業は近年とみに充実しつつあるが、
ヤップ社長は従業員を大事にすることでも知られ、従業員とその家族および会社関係者の協力に
対する感謝と労に報いるために毎年末、従業員とその家族や会社関係者を呼んで
大懇親パーティーを行ってきた。
この懇親パーティーは単なるディナーパーティーではなく、同時に社内の各職場から
唄や踊り、寸劇等の出演をするという形式をとっている。
この事自体は結果として従業員間のコミュニケーションを高め、
組織としての一体感を養うことに大きく貢献している。

私の叔父が現地に在任したのは遥か以前のことなのに、ヤップ社長は
「あの頃大変お世話になった」という理由で毎年のように叔父をこの社内イベントに招待している。
そのような関係が続く中で「天童よしみ」が叔父の姪であることを識ったヤップ社長が
3年前の12月、パーティーの席で2年後の12月に開くパーティーへ
「天童さんが来てくれないものだろうか」という打診があった。
その後の経緯の詳細は省略するが、2年後の12月は私のスケジュール上
マレイシア行きは無理、でも8月3日〜5日なら時間がとれるとお返事をしたところ、
「ぜひお越しを願いたい」ということになり
「天童よしみのマレイシア・チャリティ公演」が実現することになったのである。

お引き受けした以上はベストのショーをして現地の方々に喜んでいただきたいので
日本からバンドチームと器材、ダンサーといった具合に最小限ながら
それでもかなりの人数でマレイシアに赴いたのでした。

いよいよ8月4日(土)本番の日の朝、私たち一行は出迎えのバスでKHI社へ向かった。
従業員たちの熱烈な歓迎を受け、その後新聞各紙記者とテレビの取材を受けることになる。
記者会見の席上ヤップ社長から天童さんの公演を機に
「Tendo Yoshimi KHI Scholarship Fund」(天童よしみKHI奨学基金)を設立したとの
発表が行われ、同時に現地で有名なペギー・ウォング博士をお招きして
彼女が推進する恵まれない子供向けのチャリティー活動
「One Egg One Child」(一つの卵を一人の子供に)
に協賛して、天童とKHI社名で3万マレイシアドルの寄付が発表された。

午後、リハーサルの後、夕刻7時からパーティーがスタート、
会社内のホールとはいえ、音響、照明の設備は万全である。
会場に入ると数百名の観客の熱気でむせかえっている。
前座として従業員による唄や踊りがあり、その後私は前後2回ステージに立ち
演歌、ポップス、英語の歌などを熱唱披露した。
観客の反応はものすごい熱気で歌手冥利に尽きた感じがした。
ふつう日本のコンサートなどではお客様は静かに聴き入ってくださるのに対して、
マレイシアの人たちは万来の拍手と大きな声援が飛び交い、
何しろ熱気が漲っているのである。どちらがいいというわけではないが、
唄に対する人々の受け止め方とか感情の発露、感覚の上での民族性の違いがあるのであろうか。

このようにして2007年8月4日、私は南国マレイシアで夜半に到るまで熱気に包まれ、
興奮の中に過ごした。私の歌に熱く応えてくださった大勢の観客たちの声援、
終わってからも口々にアンコール、アンコールと叫び、私の周りに駆け寄って握手攻めにあったことなど、
今でも懐かしく熱く思い出が甦ってくる。
私にとっては満足すべきマレイシア・チャリティ公演であった。

あくる日、8月5日の夜行便で帰国の途についた。夜の空港にはまたまた百名を超える
従業員たちのお見送りがあり、口々に「天童さん、有難う、天童さん、最高!」などと
叫びながら見送ってくださった。私は感激して思わず涙を流した。

KHI社の人たちとは交流が今でも続いている。昨年の秋、私が新宿コマ劇場出演中、
ヤップ社長と10名ほどの社員がわざわざマレイシアから観劇に訪れてくださった。
今年は3月、大阪新歌舞伎座での公演千秋楽に合わせて、
ヤップ社長以下14名の社員の皆様が千秋楽を盛り上げてくださいました。
このようにして交流が続き、
お互いの友好関係が深まっていくのは大変嬉しいことであります。

2007年08月03日〜05日 マレーシア・チャリティ公演

中央、ケイ・ヒン(Kein Hing)のお世話になったヤップ社長、右、私の叔父さん 小阪博昭大歓迎をうけています 大歓迎をうけています ライブ中ライブ中ライブ中ライブ中びっくりするほど、すごい盛り上がりです!ありがとうございましたマレーシア ケイ・ヒンの皆様、本当にありがとうございました!